グルーミングや爪切り、通院──。
多くの飼い主さんが「うちの子、ほんとに苦手で…」と悩む場面です。犬猫にとって、知らない場所・知らない匂い・拘束・器具の音は大きなストレスとなり、「逃げる・固まる・震える・噛む」などの行動に現れます。
実は、この“苦手意識”の多くは 音刺激への敏感さ が関係しています。
特に以下の子は要注意です。
- ビビり・怖がり気質の子
- 保護犬・保護猫
- 過去に嫌な経験がある子
- 子犬・子猫の頃に慣らしが不足していた子
- シニア期で不安が強くなっている子
今回は、施術現場でも特に効果が高いと感じる、**音の慣らし方トレーニング(デサンシタイゼーション)**と、周波数ケア(音響セラピー)を組み合わせたストレス軽減法を紹介します。
■ なぜ「音の慣らし」が必要なのか?
動物は、私たちよりもずっと“音”に敏感です。
グルーミングではドライヤーの低周波、爪切りでは刃の振動音、病院では電気機器や他の動物の鳴き声が聞こえます。
これらは、敏感な子にとって 「危険のシグナル」 として脳が処理してしまうことがあります。
つまり、
音に対する嫌悪感=ケア全体が苦手になる原因
なのです。
事前に“音への慣れ”を作っておくと、ケア当日の緊張が大幅に減り、成功体験が積み重なります。
■ ステップ1:まずは安心できる“いつもの環境”で音を聞かせる
慣らしの基本は
「安心している状態 × 低い音量」
から始めること。
ポイント:
- 音量は最大の10〜20%でOK
- おやつや撫でるなどで「良い状態」とセットにする
- 苦手な子は数秒だけで終えても充分
代表的な慣らすべき音:
- ドライヤーの音
- バリカンのモーター音
- 爪切りの金属が当たる音
- 病院の待合室の環境音(YouTubeにも素材あり)
※音を聞かせながら無理に器具を触る必要はありません。
まずは音→安心という結びつきを作ることが最優先です。
■ ステップ2:音 × “疑似体験”を少しずつ組み合わせる
安心して音が聞けるようになったら、次のステップへ。
例:
- ドライヤーの音を流しながら「風を当てない状態」で近くに置く
- 爪切りの音を流しながら前足に触れる練習
- 病院環境音を流しながらキャリーに入る練習
この「音 × 軽い刺激」を重ねることで、実際のケアとのギャップが小さくなります。
焦らず、1日3〜5分で充分。
噛んだり逃げたりする場合は、その前のステップに戻ってOKです。
■ ステップ3:周波数ケアを使うと“音の慣れ”がさらにスムーズになる
ここが OTO京都の強み です。
音響セラピー(周波数ケア)は、
・自律神経を整える
・筋緊張をゆるめる
・警戒モード(交感神経)を下げる
といった効果が期待され、敏感な子の“受け入れ力”がアップします。
実際、施術に来られる子の多くが、
- 爪切りを嫌がらなくなった
- トリミング中の震えが減った
- 通院後の疲れが軽くなった
- 病院の待合室に入れるようになった
といった変化を見せます。
音の慣らしはどうしても時間がかかるため、
周波数ケアでリラックスできる下地を作る → 自宅での慣らしが進みやすくなる
という好循環が生まれます。
■ ステップ4:ケア当日は“音で整えてから”出発する
通院やトリミングの当日、家でできるサポート:
- 出発30〜60分前に周波数ケアでリラックス
- 落ち着く音楽や白色雑音を流す
- キャリーにタオルをかけ安心空間にする
これだけでも、
ケア当日の緊張・震え・吠えが大幅に軽減します。
■ まとめ:嫌いを「少し苦手」へ、その先に「大丈夫」がある
グルーミング・爪切り・通院が苦手な子でも、
事前の音慣らしと周波数ケアを組み合わせることで、
- 不安の軽減
- 力みの緩和
- ケアの成功体験
- ケガや事故の防止
- 飼い主さんの負担軽減
が期待できます。
苦手な子ほど“できない”のではなく、
「ゆっくり進めれば必ず良くなる」──これは現場で何度も見てきた事実です。
OTO京都では、
敏感な子・怖がりな子・保護犬猫のケア前サポートを専門的に行っています。
- トリミング前のリラックスケア
- 通院前後のフォロー
- 爪切りが苦手な子の段階的アプローチ
- 保護犬猫の「第一歩」のサポート
お気軽にご相談ください。
あなたとペットがもっと安心して過ごせる日々をお手伝いします。